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私はロボット

『アイ,ロボット』DVD観ました。

映画のCMで、主人公のロボット君が妙に人間味があるように見えたのと、
アシモフのロボット3原則、ということでちょっと期待して観ました。




サニー君カッコイイ!!ロボット君が一番ステキでした。
『AI』で全然泣けなかったワタシがちょっとホロッとしたヨ不覚!!

同居人は「最後にサニーが彼女を助ける時に死んじゃうかと思った」と言いましたが
ワタシはそうは思いませんでした。

博士は、彼を「ヴィキ」(公式HPでは「ビッキー」)を止める為にだけ特別“ユニーク”に設定したのではないと思います。
その後の彼ら(ロボット達全て)の行く先を切り開け、という遺言を残したのではないでしょうか。
だから丘の上に立つのはスプーナーではなく彼でなければならなかった。

スプーナーの過去、ロボットを毛嫌いする理由にはちょっと弱いかな、とも思いましたが
人間の心情としてはわかりやすかったと思います。
ワタシも彼の立場だったらそう思うかも知れないし。
11%の生存率でも賭けたい、まだ若く可能性のたくさんある子供を助けたい、と思うのが
人間の情、というものかも知れない(全員がそう思う、とは言いませんが)。

でもそれはロボット達のせいではないのです。
あくまでロボットを“道具”と言い切るのであれば使う側の問題を考えなければならないはず。
進化するAI、という博士の論説にある命題はSFでよく論じられているものですが、
ソレとコレとは別問題なんじゃないかな、と。
この映画の中で、3原則を無視して人を排除しようとしていたロボットは“ヴィキ”のみです。
彼女が進化している過程がほとんど描かれていないし、いきなりロボット達の反乱が始まったかのようにしか見えませんでした。
(人間を守るため危険分子を排除するマザーコンピューター、というのは『APPLESEED』にも出てきます。
『2001年宇宙の旅』のHALは自殺しちゃうしね。)
最後に駆け足で説明しちゃった、ヴィキ。
物事を良いか悪いか、という両極でしか判断しない者に管理を任せてはいけない。
ヴィキを破壊するより先にカルヴィン博士を助けろ、というスプーナーの叫びに反応した時、サニーの(名付けるとすれば)心は、私達に近づいた、と言えるかも知れません。

単にワタシがサニーに情が移っちゃった、といえばソレまでなんですけど。
あの表情豊かな彼を見たらそう思いますヨ!!
廃棄される、とわかった時のものすごーく悲しそうな、でも何かを諦めたような感情が入り混じった表情は素晴らしかった。
役者さんのモーションを使ってるのがわかっていてもサニーの真の表情だと思ってしまいます。

実は、夢を見るのは人間だけの特権、ではないのかも知れません。

(いっこだけ苦言。
ロボットにゴーストが宿るか、という命題と主人公がサイボーグ、という設定はドコかで見ましたね?皆さん)

つかマジ可愛いですけど!?ここのロボットさん達(っつたらば同居人に引かれた。ナゼ?)。

ウチにも来て欲しいなぁ、家事用っちゅーだけでなく。
壊れた時には♪デイジーデイジー♪~と歌ってくれれば治します。


余談ですが、レンタル用DVDにオマケとして入っていた
『トゥルー・コーリング』。
なかなか面白い。

死体安置所(モルグ)で研修医として働く女性、トゥルー。
彼女は幼い頃、目の前で母親を殺害され、助けられなかった後悔の念と共に生きている。
研修医一日目の夜、彼女は変死体として運ばれてきた女性、レベッカの「助けて」という声を聞く。
そして次の日の朝、なぜか自分だけ一日分戻っている事に気付いたトゥルーは彼女の死を阻止しようと奔走するのだった。

・・・・・というのが第一話のあらすじです。
死者の声を聞く、という能力は、母親の葬儀の時「いいのよ」という母親の声を聞いたのが始まり。(助けられなかった、と悔やむ幼いトゥルーに対して)
死の前に戻って阻止する、という能力がなぜ身に付いたかはこれから明らかになっていくようですが。
ただ、どの死体からも声を聞く、というのではなく
理不尽に死を迎えた者からだけ助けを求める声は聞こえるようです。
(レベッカ救出後運ばれてきた癌での死亡者からは聞こえなかったような描写から)

でもーなんとレンタル開始が5月中旬!!
何でそんなに間が空いてるんだ。
忘れちゃうよ~!ということでココにメモメモ。

by kanan-m | 2005-02-06 22:21 | ◆Movie・DVD

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